地球上では、約175万種の生き物がいるといわれており、それぞれが他の生き物とつながり合っています。生き物の活動は、わたしたちにとって、きれいな大気や水、快適な気候、美しい四季などの住み良い環境を作り出すために重要な役割を果たしています。
約175万種もの生き物がいるなら、何百、何千くらいの生き物が滅びてもたいしたことないな、と思いますか?生き物どうし、食べたり、食べられたり、複雑につながりあっています。ひとつの種が多くの命を支えていることもあり、その影響は計り知れません。生き物の種類が少なくなってしまうと、気候の変化に対応して生き延びたり、進化したりする可能性が低くなります。また、地球上の貴重な資源が失われてしまうことも心配されています。
いろいろな環境でたくさんの種類の生き物が、それぞれ個性をもち、複雑に関わり合っているということを生物の多様性といいます。
わたしたちの暮らしは、豊かな自然の恵みを受け取って成り立っています。この自然の恵みは、多くの生物が関わり合う生物多様性から得られるものであり、生物多様性がわたしたちの暮らしを支えています。この生物多様性を、将来にわたって引き継ぐことが大切なのです。
川崎市内の希少な生き物
わたしたちが暮らす地球上にはたくさんの種類の生き物がいますが、世界中で多くの生き物に絶滅の危険が迫っています。川崎市内にも、絶滅危惧種などの希少な生き物が生息しています。わたしたちみんなで希少な生き物を守っていく必要があります。
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外来種問題ってなに?
もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって持ち込まれた生き物のことを外来種といいます。今、外来種が生態系のバランスを崩すなどして、大きな問題となっています。
市内で見つかった外来種
世界各地で、外来種がさまざまな問題を引き起こしています。日本でも外来種の問題はとても深刻です。それではどのような問題が起きているのでしょうか?
わたしたちの日常生活や社会と密接にかかわりを持っている外来種。一度広がると対策をたてるのは大変なので予防が大切です。普段からこの「外来種予防三原則」を心にとめて行動しましょう。
かわさき生き物マップ
かわさき生き物マップは市内の公園や緑地、水辺など身近な自然で見かけた生き物の情報を投稿してもらって、みんなで作る電子地図です。スマートフォンなどから投稿すると地図上に生き物の情報が写真とともに掲載されます。みなさんも、身の回りに目を向けて、身近な生き物情報をよせてください。
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