関連するSDGsのゴール

目次

  1. 川崎市の大気と水
  2. 川崎市の公害
  3. きれいな大気や水を守るために
  4. 化学物質とわたしたちの生活

1.川崎市の大気と水

現在の川崎市の大気は、近隣の都市と比べても同じくらいのきれいさで、天気の良い日には100km先の富士山も良く見えます。

また、わたしたちの身近に流れている多摩川や二ヶ領用水などの川にも、アユなどの魚をはじめカニやエビなどたくさんの生き物がくらしています。

遠くの景色を見てみよう

みなさんは、晴れた日に遠くの景色を見たことはありますか。大気のきれいさは、遠くの景色の見え方に影響します。高層ビルなどの目印を決めて、見え方の違いから、大気のきれいさを感じ、目に見えないけれども身近な大気について話し合ってみましょう。

わたしたちの地域の川

わたしたちの地域にはどんな川が流れているでしょうか。川がどうなっているのか、水質はどうか、どんな生き物がすんでいるか、知ろうとすることが、川を大切にするための第一歩です。みんなで、身近な川について話し合ってみましょう。そして、自分との関わりを考えてみましょう。近くの水辺に行って調べてみませんか。

コラムをチェック!

水辺の親しみやすさ調査

この調査は市民のみなさんに、市内の川に「散歩したい、遊びたい」と思えるような場所があることを知ってもらい、水辺に親しんでもらうことを目的としています。

近所の川に実際に足を運び、いいなと思える場所を見つけて、まわりの人と共有してください。 かわさき水辺の親しみやすさ調査を詳しく見る

2.川崎市の公害

1960年ごろ(昭和30年代)の川崎市では、工場から出る煙に含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物が、呼吸をする際のどや肺に入ることによって起きるぜん息などの呼吸器障害で多くの人が苦しんでいました。

このころの日本は、高度経済成長といわれる好景気の真っただ中で、暮らしが豊かになり、開発が進み、企業も生産規模を拡大している時期でした。

また、市内を流れる川も、かつては農業用水や洗濯、魚とりや水遊びなど、人々の生活とともにありました。

しかし、このころ、工場排水や生活排水がそのままの状態でどんどん川に流され、川が汚れ、いやなにおいがして生活用水として使えなくなり、多摩川や東京湾での漁業などにも被害が出ました。

こうした中、工場からの煙や自動車からの排出ガス、排水による人間の健康への被害が明らかになっていきました。

このように人が行う活動によって、大気汚染、水質汚濁などがおこり、人びとの健康や生活環境に被害が出ることを「公害」といい、川崎市だけでなく、日本各地で数多くの同じような被害が発生しました。そして、公害の克服に向け、市民・企業・市役所それぞれが取組を進めました。

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川崎市の公害の克服に向けた取組

川崎市には昔の生活の様子が「映像アーカイブ」として保管されています。その中には公害の様子を伝える映像もたくさんあります。映像を見ながら公害を二度と引き起こさないように私たちにできることを一緒に考えましょう。

3.きれいな大気や水を守るために

こうした問題に対して市民が声をあげ、行政が厳しい規制をし、企業も努力した結果、公害問題は大きく改善されました。

しかし、光化学スモッグや海の水質などまだ課題も残っています。公害の歴史をくり返さないために、そして、わたしたちのまちを安心して快適にくらせるまちにしていくために、みんなで良好な環境を守っていくことが大切です。そのため川崎市では、市民や企業、市役所が協力しながら、取組を進めています。

市民の取組

川や水辺の保全活動をする

身近にある川や水辺をきれいにするために、川の清掃をしたり、木を植えたりするなどの保全活動を行っています。

大気や水の環境の大切さや公害の経験を伝える活動をする

環境学習などを通して大気や水の環境の大切さや公害の経験を次の世代の人たちに伝える活動を行っています。

企業の取組

工場から有害な煙・汚れた水を出さないようにする

工場から出る煙や排水にふくまれる有害な物質を取りのぞく装置をとりつけたり、有害物質を出さないような製造の技術などを日々研究したりしています。また、省エネルギー化に向けた取組などもすすめられています。

輸送するときは、環境にやさしい手段を選ぶ

原料・材料や製品を運ぶときは効率的な運送方法になるよう工夫して、できるだけ輸送時の排出ガスを少なくするようにしています。

市役所の取組

公害を防ぐための決まりをつくり、検査する

工場から出る煙や水の決まり(法律や条令)をつくり、新しい施設をつくる ときに、その決まりが守れるか確認しています。また、工場から出る煙や 排水に、たくさんの汚れがふくまれていないかを検査しています。

大気や水の環境を調査する

川崎市内の各区で大気の様子を24時間測定し、監視したり、川や海の水質やどんな生き物が生息しているかも調査しています。調査結果はインターネットなどで市民のみなさんにお知らせしています。

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大気や水の監視・調査

決められた測定場所に行って、空気の状態の測定がどのように行われているかや水質調査の様子を取材しました。

環境にやさしい交通手段をひろめる

有害な排出ガスを出さない電気自動車、燃料電池自動車などの次世代自動車の利用を促しています。また、「エコドライブ」を呼びかけたり、駐輪場や自転車専用レーンの整備など自転車を活用したまちづくりをすすめたりしています。

下水道を整備する

市内に下水道をつくり、家庭からの排水などは下水処理施設できれいに処理してから、海や川へ流すようにしています。

4.化学物質とわたしたちの生活

化学物質」と聞くと、なんだか“悪いもの”のように思うでしょうか。

しかし、わたしたちの暮らしの中に化学物質は、たくさんあるのです。たとえばプラスチックや洋服、洗剤、塗料など、いろいろな形で流通している化学物質は数万種類あるといわれています。

化学物質には、自然にもともとあるものと、人間が作り出したものがあります。わたしたちのまわりの化学物質は、生活のいろいろな面で役に立っています。

ところが、化学物質は使い方を間違えると、空気や水を汚し、人間の生活に悪い影響を及ぼすことがあります。

どのような化学物質が、環境にどんな影響を及ぼしているか、考えてみましょう。

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